Windows10 Iot Coreでアプリを開発する場合Visual Studioから配置をして起動、リモートデバッグといった手順がかなり簡単にできるようになっています。
しかもWindows10 IoTはデフォルトでリッチなチュートリアル画面などが用意されてはいますが、通常のWindows10のようなスタートメニューなどは
用意されておらず、どうやって配置済みアプリを起動したらいいかなどかなりわかりにくい作りになっています。
しかも通常のデスクトップが使えないためにスタートアップ設定のやり方などどうしたらいいかわからない問題があります。 ということでOSがブートしたタイミングで任意のアプリが起動するようにする手順です。
マニフェストを見る
ちなみにこの手順では、アプリを一度配置していることが前提なので気を付けてください。
まず必要な情報は、Windows10 IoTにインストールされているアプリのパッケージ名です。 それは、アプリのマニフェスト情報を見ます。
マニフェストファイルのパッケージ化タブを選択すると上記のような画面になります。 この画面のパッケージファミリ名がOSにインストールされるアプリの実際の名前になります。
この名前はパッケージ名の後ろにランダムな文字列を付与した文字列なので、パッケージ名を変更すると自動的に変更されます。 この文字列をコピーしておくなりしましょう。
コマンドを実行する
ここからPowerShellの処理です。 PowerShellは管理者として実行してください。
まずは、
net start WinRM
でリモートpc操作をオンにします
そうしたら次に
Set-Item WSMan:\localhost\Client\TrustedHosts -Value <IPアドレス or マシン名>
を入力して接続先ホストが信用できることを登録します
これでWindows10 IoTに繋げる下準備が完了しました。
これが完了したら次に以下のコマンドを入力します
Enter-PSSession -ComputerName <machine-name or IP Address> -Credential \Administrator
\Administratorの部分はデフォルトのユーザ名なので変更した場合は変更した名前にしましょう。 これを入力するとパスワードを入力するための認証ダイアログが表示されるので入力しましょう。 ちなみにデフォルトでは、p@ssw0rdです。
ここでパスワードを入力して数分待つとShellにレスポンスが返ってくるのでエラーなどが出なければ接続完了です。
接続したら
IoTStartup list
を入力します。
すると、Windows10 IoTにインストールされているアプリが一覧表示されます。
この中に一番初めに確認したパッケージファミリ名があるはずです。(アプリが配置されている場合)
一覧にパッケージファミリ名が見つかったら
IoTStartup add <パッケージファミリ名!App>
を入力します(パッケージファミリ名の後ろに!Appを付けることを忘れずに!)
これを入力したら
IoTStartup startup
を入力すると一覧に先ほどのパッケージファミリ名が表示されるはずです。
この状態でWindows10 IoTをリブートすると次からこのアプリがスタートアップアプリとしてブートするようになります