ここ最近TypeScriptの解説記事が多数上がっています。 TypeScriptはVisualStudioとの親和性が高いようですが、今回はコマンドラインを使ってゴリゴリ開発する方法を調べてみました。
とはいっても、基本的にはコマンドラインオプションの解説になります。
コンパイラのインストール
TypeScriptのコンパイラはnode.jsのnpmからインストールできます。 node.jsの公式サイトもしくはHomebrewなどのパッケージマネージャでnode.jsをインストールし、以下のコマンドでコンパイラを入手します。
[bash] sudo npm -g install typescript [/bash]
適切にインストールされたか、以下のコマンドで確かめます。 バージョンが表示されれば大丈夫です。 このtscコマンドを使って、コンパイルを行います。
コンパイル
単純なコンパイル
hello.tsというTypeScriptファイルをコンパイルする場合は、以下のコマンドでできます。
こうすると、同じディレクトリにjsファイルが展開されます。 また、全てのtsファイルをコンパイルする場合は以下のようにします。
生成ファイルの名前を変更
--outオプションを付けることで、生成されるjsファイルの名前を変更できます。
[bash] tsc --out goodbye.js hello.ts [/bash]
通常ならhello.jsが生成されるところを、代わりにgoodbye.jsを生成します。
ファイルの結合
--outオプションは複数ファイルの結合にも使えます。
[bash] tsc --out mix.js file1.ts file2.ts file3.ts [/bash]
こうすることで、file1~3を結合した1つのファイルmix.jsが生成されます。
生成ディレクトリを変更
--outDirオプションを付けることで、生成先のディレクトリを指定できます。
[bash] tsc --outDir dir2 dir1/*.ts [/bash]
こうすると、dir1以下の全てのtsファイルを、dir2に展開します。
変更を監視
--watchオプションを使って、TypeScriptファイルの変更を監視します。
[bash] tsc --watch hello.ts [/bash]
こうすることで、tsファイルを保存すると同時にjsファイルを生成します。
合わせ技
今までのコマンドを使うと、以下のようにコンパイルを設定できます。
[bash] tsc --outDir js --watch ts/*.ts [/bash]
こうすると、tsディレクトリ以下の全てのtsファイルを監視し、変更を保存する度にjsディレクトリに展開します。 これだけできれば、コマンドラインとテキストエディタでゴリゴリ開発できそうですね。
まとめ
今回は良く使いそうなオプションのみ取り上げましたが、他にもいくつかオプションがあります。
詳しく知りたい方は-hの説明を読めば良いですが、こちらの記事でも詳しく解説されていたので、そちらも読んでみてください。