Linux を使っていると、sudo で認証情報を求められますが、WSL の場合、せっかく Windows 上で動いているので、 認証に Windows Hello を使えると嬉しいですよね。
WSL Hello sudo というモジュールを入れると、これが実現できます。 備忘録も兼ねて導入方法を残します。
WSL Hello sudo とは
WSL Hello sudo は、Linux PAM モジュールと sudo で Windows Hello を使えるようにする Windows CLI アプリのセットです。
両方とも、Rust で書かれたツールです。
このツールは、WSL、WSL 2 の両方で使えます。
インストール方法
下記のコマンドを上から順に実行します。
wget http://github.com/nullpo-head/WSL-Hello-sudo/releases/latest/download/release.tar.gz tar xvf release.tar.gz cd release ./install.sh
instal.sh を実行すると、モジュールのインストール先を聞かれます。
デフォルトは、/mnt/c/{User フォルダ}/AppData/Local/Programs/wsl-hello-sudo
です。
そのほか、インストール先フォルダが無い場合に生成するか、PAM モジュールをすぐに有効化するかなど聞かれるので、y/n
で進みます。
最後の PAM を有効化するを y
で進めれば使用できるようになります。
有効か・無効化の切り替え方法
下記のコマンドで PAM モジュールの管理画面を表示できます。
sudo pam-auth-update
Windows Hello Authentication を選択して、スペースでオン・オフを切り替えます。(アスタリスクが付いていれば有効)
アンインストール
install.sh
があるフォルダに uninstall.sh
が生成されるので、そちらを実行します。
まとめ
これで、sudo を実行する際にパスワードの代わりに Windows Hello が使えるようになりました。 長いパスワードを使っている場合、毎回入れるのが大変だったり、パスワードマネージャからコピペしたりといった面倒な作業が 発生しがちですが、Windows Hello が使えれば、面倒な作業が減って便利なのでぜひ使ってみてください。